ジャッキー・ウォンによるワールド予想(女子)
皆様、ご無沙汰しておりますw
色々と忙しくブログも止まってしまっていましたが、
明日からの大会に間に合った!w
恒例、ジャッキー・ウォン氏のワールド予想です!
ジャッキーウォンの四大陸予想
意訳たっぷり!四大陸選手権の予想を翻訳しました!
今週の四大陸には2つのビッグネームがおらんねん。ネイサンと羽生がワールドの前に戦うことにはならんかったな。せやけどこれは、アナハイムでの戦いを詰まらんものにするってことではないで。これまでメダルを集めてきた宇野昌磨が今大会初の金メダルを狙ってるからな
金メダル:宇野昌磨 二年前は銅メダル、去年は銀メダル、んできっと今回は金メダルを取って、四大陸のメダルコレクションコンプリートや!せやけど、大きな問題が一つあんねん。全日本の後で昌磨の右足はどないなってるか?クアドをリスクと取るか、それとも最大技術で挑んでくるか?どっちにしても、このタイトルは取れるんちゃうかと思うけどね。3月に日本であるワールドに向けてのウォームアップといったところやな!
銀メダル:ジュンファン・チャ 2年生のジュンファンの今シーズンをどう思う?2年目のスランプは皆無やな!今のところ、ほんまのブレイクアウトスターになっとるし、出た大会では全部メダル取ってる。FPファイナルの銅メダルも含めてな!ファイナルでのメンツを考えたら、楽勝やったわけでは決してないわけよ。韓国ナショナルでの演技はちょっといまいちやったから、今回どんなふうに仕上げて来るかが楽しみやな。もしかしてピークをシーズン序盤にもって行き過ぎたんか??俺はそうやないと思うけどね
銅メダル:ジェイソン・ブラウン この再構築的なシーズンで、ブラウンは着実に自分の目標を達成してると思うね。全米大会もいい感じに終えてシーズン後半、前に持ってた安定感を取り戻してると思う。それにクアドも練習の中ではできてるから、きっとそのうち大会でも飛びよるで。全米大会でのショートは多分ジェイソン史上最高の出来やったね。このシーズン序盤で見失っていたスパークを取り戻して、もう一歩前に進む準備はばっちりやで
4位:ヴィンセント・ゾウ ショートプログラムでどこに行くかが、多分今週末の総合結果に直結するやろな。国際的には今シーズン、いまいち。シーズン序盤の怪我と、結構リスキーなプログラム構成でアンダーローテの判定に苦しんでる。せやけど2週間前のデトロイト(全米)では今シーズンの良いとこ詰め込みました!みたいな演技やったわ。回転もクリアやし音楽解釈もばっちり!四大陸デビュー戦やけど、表彰台の可能性もあると思うで!
5位:ボーヤン・ジン ワールドで19位になった去年から、同じスケーターやないみたいに見える。それにめっちゃ難しくてリスキーな演技構成やと、自信を無くしてまうと大変なんや。フランス大会9位が、できたら今シーズンの底やと思いたいな。なんせ中国ナショナルではものすんごい滑りやったし。その滑りを、国際大会でも再現できるか?忘れたあかんで。ジンが去年のチャンピオンや。
6位:キーガン・メッシング 去年ブレイクアウトした後から、今年もその波に乗ってくれ!とみんなに期待されてた。なんせカナダの新しいリーダーやからな。ただ、シーズンスタートはめっちゃよかったんやけどここ数試合は正直あかん。自由奔放に滑りまわる姿が観客を引き付けるんやけど、その振る舞いがまた安定性を欠くことにもなる、もろ刃の刃なんよなぁ
7位:ナム・ニュエン 最初にカナダナショナルで優勝してから4年、先月のカナダで2度目のトップになった。今シーズンはナムにとっても再構築のシーズン。自信と安定性と、彼を呼び戻すフォームを取り戻して来てると思う。去年はここで9位。ワールドに向けて勢いをつけるために、きっちり2つのプログラムをそろえたいところやな!
8位:友野一希 友野にとっての今シーズンはめーっちゃアップ&ダウン。去年のワールドびっくり5位からこっち、その地位を確実にするために安定感を探すんやけどなかなか苦しんでるな。ここ2つの大会では結構いい感じやったんやで?ロステレで銅メダル、全日本でも7位から盛り返して4位や。
9位:樋渡知樹 全米で何か見つけたみたいやな!大きな大会ではちゃんとまとめるのにかなり苦しんでたみたいや。2016年のジュニアワールド銅メダルからこっち、その強さを証明するもんがなかなか見られんかった。けーど!安定感を増したトリプルアクセルと進化したクアドトゥで、今大会6位以内の可能性もあると思ってる!
10位:田中刑事 今シーズンの出場GPシリーズは両方8位。そない良いシーズンとは言えんけど、全日本での演技は残念シーズンになるのを救ったよね。去年は4位。頑張ってワールドへの弾みにしてほしいところやな
ハビエル・フェルナンデス 引退インタビュー
遂に、この時が来てしまいましたね。。。
ハビエル・フェルナンデス選手、引退!
はーーー悲しい!!!
ということで、数週間ぶりの更新ですw
▪️やっぱりヨーロッパ選手権で引退?
そう。オリンピック後に言ったとおり、そうすることにしたよ。オリンピックみたいなプレッシャーを受ける戦いを最後にするのは嫌だったんだ。
ユーロは僕にとって、もっとリラックスできる家みたいな感じ。
21年のスケート、13回のヨーロッパ選手権出場と7回タイトルを獲得した今、人生の次のステップへ進む時だよ。(注:ユーロ13回出場、7連覇)
もちろん、ちょっと寂しいよ、だけど他の道でスケートをする。
すべての目標を達成した。僕の全てのメダルが本当にスペシャルだよ。僕は、自分が思い描いていたよりも多くのことを成し遂げられて本当に幸せだ。
▪️新しいキャリアに転向するのはどれほど難しい?
1日の終わりに気持ちをセットする必要があるよね。これまでやっていたことから次に変えることは大変だと思う。
でも、次の章もフィギュアに関連するから、フィギュアスケートをしている限りきっと大丈夫。ずっとやってきたことだから。
▪️あなたはスケートで何を残せたと思う?
みんなが僕を、違うタイプのスケーター、より完成されたスケーターだと思ってくれていたら嬉しいね。ジャンプってだけじゃなく、もっと完成されたスケートだと。
何人かのスケーターはそういった人たちで、すごく素晴らしいと思う。僕もその1人になれていたら嬉しいよ。
それから、世界で一つの国だけが勝てるってわけじゃないってことを知らしめたのはいいことだよね。どこの国の誰であっても、みんながストーリーを持ってる。いろんな国からいろんな人たちが来れば、様々なストーリーが出来る。
僕の国でフィギュアスケートが成長するのを助けられたらと思う。めっちゃ大変そうだけどね!
▪️コーチになるの?
コーチングも楽しんでるよ。たくさんのコーチと様々な経験があるし、彼らの一番いいとこを取り入れてく。教え方もたくさんある。それも全部学んだ。いつかコーチになるとは、常に思ってるよ。
▪️ショーも続ける?
もちろん!しばらくショーをやって、パートタイムでコーチを、つまりスケートキャンプやサマーキャンプかな。
すでにサマーキャンプでコーチをしたよ。だけど全然満足していない。むしろ、毎日スケーターと過ごしたいよ。僕が教えたいことにはとても時間がかかるから。
ショー生活を終えたら、コーチに専念すると思うよ。もしやるならマドリードがいいかな。(意訳)
▪️これだけ長いキャリアを持つことに成功したのはなぜ?スケートキャリアはこの頃あまりにも短くみえる。
自分がどのような人間で、どのようなアスリートかを理解する必要がある。
やりすぎも、やらなすぎもダメ。
ジャンプだけじゃない完成されたスケーターになるには、最初から正しくやって、時間とともに成長するんだ。ティーンエイジャーの時にはやりすぎない方がいいと思うよ。体も変わって行くからね。
それから、自分のゴールを100%自覚する必要がある。
それも遠すぎないゴールをね。何人もの人が、遠すぎるゴールを設定したために失敗していくのを見たよ。自分自身にフェアでいる必要があるんだ。
僕は、ご存知の通り、とても控えめな家族に生まれた。自分ができると思ったもの以上は求めない、そういう風に育って来た。いつも同じ人間で、それが僕のキャリアを長くしたんだと思うよ。
ヨーロッパ選手権7連覇なんて、考えもしなかった。何が起こるかはわからないよね。だけどそれは現実的だった。
もし勝ってなかったら、バックアップも用意していた。勝つためではなく引退するためにこの大会に来たって。
その必要がなくて、ほんとによかったよね!(笑
▪️スケートの進化をどう思う?SPの後怒ってたね。
4Sは確実に回ってたからね、そりゃ怒ったよ。自分のキャリアを通じて、自分のよくないスケートに1位をつけた時もジャッジに怒った。でも同様に、すごくよく滑れたのに減点されたら怒るよ。スロー再生もできてチェックもできるからね。
どんなアクションを公開して欲しいと思う?ジャッジがジャンプを評価する時にランディングを見るのはいいんだ。でもテイクオフも同時に見るべき。テイクオフの時に半分回転をごまかしてるスケーターも多いからね。何がフェアなのか?何がそうじゃないのか?
▪️女子がめっちゃクアド跳んでるけど、どう思う?
過去にも何人かの女子が3Aやクアドを跳んでるよね。このスポーツが、その方向に舵を切ったんだろうね。
日本人とロシア人が3Aを飛んで、今はアメリカ人もだ。他のロシアはクアドも跳んでる。
きっといいことだけど、本当にいいかどうか見極めるには数年待つ必要があるだろうね。
14歳の女の子がこれ以上ジャンプを跳べないからって引退するとしたら、それはフィギュアにとって悲劇だ。
12歳でクアドを跳んだ子が、25歳でも跳べるかな?それを見届ける必要があるだろうね。
▪️なぜそれがスケートの悲劇だと思うの?
リンクに観戦に来る人はみんなそれぞれの理由があるはず。スケーターには、ファンができる。
もし21年間スケートをしていたら、ファンができて、彼らがリンクに来てくれるようになるよ。
そうじゃなければ、もしたった数年しかスケートできずにやめてしまったとしたら、どうしてリンクに来る必要がある?
たった数年じゃなくて、長くスケーターを応援できることがベストだと思うよ。そういうスケーターはスケート人気に貢献していると思う。
▪️ファンの声
「ハビ?彼はスペインをスケート界に連れていってくれたし、スケート界をスペインに連れて来てくれたわ。彼がユーロに出た最初の年には、プレスルールにたった1人もスペイン人記者がいなかったのよ。今はスペインで彼のショー「Revolution on Ice」があってすごく成功してるわ」
「彼の魅力、彼の性格。彼にしかないものだわ。なぜスケートをするのか見せてくれていた」
「彼はスケートの両面のバランスを取った人だよね。フリープログラムで2種類のクアドを降りたし、スピード、グライド、エッジ、ステップのすべてにおいて、見て楽しいプログラムにしたよね。」
InsideSkating メドベジェワのインタビュー【必読!】
本日のアップ最後!
メドベジェワのインタビューです。
写真も素敵!
とても素晴らしいインタビューですね。もうすぐロシアナショナル!(もう始まってるかな??)
メド、がんばれ!!!
今年はメドベジェワにとって、変化のシーズンとなった。平昌オリンピックの後、彼女は自分のキャリアを自分の手でつかむことを決意し、カナダのブライアン・オーサーの元に移った。
しかし、「変化」はたくさんの脆弱性と向き合う必要も伴う。メドベジェワは今シーズンのスタート、とても安定していないように見えた。しかし彼女はすでに音楽へのアプローチ、ペース、プログラムのインナーリズム、スピードやフローで完全に変化したようだ。
まだまだ長く険しい道が目の前に広がっているとオリンピック銀メダリストはいう。「私にとって、先に進むために全ての大会が良い状態で終われないということを受け入れることはとても大変でした。正直にいうと。でも、私はそれに気づき初めているし、そのことについて穏やかになり始めています。」
それに、ブライアン・オーサーのコーチ哲学が、すでに彼女の言葉に見つけられる。生徒とコーチが一緒に歩み始めた証拠で、正しい方向へ行くためには後一歩だということがよくわかる。このような変化には時間が必要だし、エネルギーも努力も必要だ。
グレノーブルで行われたフランス杯の最終日、私たちはメドベジェワのところへ歩いた。日曜日までに、GPファイナルをシニアに上がってから初めて逃した失意は、少し和らいでいたように見えた。
インタビューの前日、彼女は2つ目のGPシリーズの試合で4位となった。GPファイナルに進出するためには、優勝する必要があったのだ。
彼女は、これは全てプロセスの途中だとわかっていた。そして彼女はすでにロシアナショナルに集中していた。彼女は落ち着いて、自身をコントロールしているように見えて、時にはトロントでの仲間との力の差についてジョークを言ったりもしていた。全てにおいて、彼女はジュニア時代から我々が知っているのと何も変わらず賢く、プロフェッショナルなメドベジェワだった。でも別の面では、彼女は根本的に変わったようにみえた。彼女は今、自分のポテンシャルを最大限に引き出すため、自分を一から作り直すことをしている。
そのために必要な時間は彼女にはしっかりあるだろう。覚えてるかな?彼女は、まだ19歳なんだ。
ナディア:ジェンニャ、リンクに出ていくとき、プログラムを始める前にコーチはいつもなんていうの?
メド:だいたい、サポートの言葉や私を信じているっていうことです。「私たちはここにいる」だいたいそれだけ。そんなに多くの言葉は必要ないんです。全てのことはすでに練習で言われていることだから、いつも何も言わずにいきます。ブライアンが何を私に言いたいかはすでにわかっているし、ブライアンも私が何を考えているかわかっています。ブライアンはかつて選手だったから、分かり合えるんです。
ナディア:今シーズンのプログラムはとても興味深く、いつもと全然違うわ。どうやってこれを作ったのか、音楽の選択について教えて
メド:そうですね、この選択は確かにいつもの私ではないし、難しく感じるところもあります。将来的に、たくさんの変更があると思うけど、それがどんなものになるか今は言えないし、今後数週間の動きを見てもらえればと思います。(訳者注:SPをごそっと変更。ミーシャ・ジー振り付けによる「トスカ」)
FPが凄く好きです。本当に。多分少し変更も加えるけど、ほとんどはそのままで、ただ洗練させるつもりです。まだ決定していませんが、変更が必要かどうか、来週決める予定です。
いつもタンゴで踊りたいと思っていたから、今回は望み通りタンゴになりました。ゆっくりで情熱的にはじまって、真ん中で太くなって最後はとっても・・・・情熱的!もちろん、このスケートもクリーンに決めたかったわ・・・
ナディア:たくさんの可能性がありますね
メド:そう願います。SPについては、音楽はデイヴィットとサンドラ・ベジックに提案してもらいました。実験したいと思って。だけどこんなに世界的な実験になるとは思っていなかったけど。作っている時はとても楽しくて、でもイメージがあまりいつもの私ではないなとも思いました。
ナディア:全てが、過去に比べて随分と違うみたいですね。振り付けのプロセスや練習も。。
メド:はい。全てが本当に全然違います。トレーニングの方法も、生活も、寝る方法すら違うんです!そしてそれらはほとんど、とても楽しいんです。「楽しい」と言っても、真剣じゃないわけではなくて、もっとやりたいと思えて何かを作るような、新しいことに挑戦するような。プロフェッショナルな意味での楽しさです。
ナディア:その楽しさを、楽しんでもいる?
メド:もちろん
ナディア:スケートのスタイルも変わったように見えます。ステップをする時、前と同じように感じますか?それとも何か心の中が変わった?
メド:心の何かは変わりました。いくつかはいいことで、いくつかはよくない方向で。でもよくないことは、戦うことで、いいことはもっと進化させます。
ナディア:ブライアンとトレイシーと、初めから一緒にやりたいと思っていたの?それとも、いくつかの選択肢があったのかしら?
メド:ブライアンとトレーニングしたいと思っていました。
ナディア:彼のグループに入ることで何か期待しましたか?そしてそれは実現した?
メド:期待はしませんでした。こんな風になるのかな、という大まかなイメージがあるだけで。いくつかは、全然違ったし、いくつかは想像した通りでした。なんて言えばいいのかな、グループではなくて・・・・コーチと・・・(言葉を探す)
ナディア:1on1セッション?
メド:そう、1on1が一番効果的だと思います。
ナディア:じゃぁグループではあまり練習しないの?
メド:そうじゃないの!みんなとも滑るわ。例えば、凄くいい練習があるんです「ストローキング」っていう。みんなでスケートスキルを最後の15分で練習するんです。私たちは音楽をかけて、氷の上にいるグループみんなで、シンクロして滑るんです。とてもいい練習です。周りを見て他の選手たちが私よりずっといいって気づけるから!(笑)
ナディア:なるほど、でも彼らは、どのくらいオーサーと練習しているの?
メド:私よりずっと長いです。だから、彼らがずっと若い時からやっているスケーティング技術に、とにかく追いつかなきゃいけないと思います。
ロシアとカナダのスペシャリストたちと一緒に練習するのはとても素晴らしいことです。とってもユニークなコラボレーションね。どちらの方法も学びたいし、二つの敵対してる方法を、一つにできると思う。でも、きっと時間がかかります。
ナディア:じゃぁ、まだ新しいやり方に慣れてるとは言えない?
メド:まだ全然です。みんなが見てわかる通り。それについて話すのは、ちょっと嬉しくないこともあるし、認めたくないけど、でも私はミスを認めない人間ではありません。ミスを見て、そう。どうやるかわからないけど、学びたいです。
それに、私の調子がよくないことも否定しません。だって、全部悪いんだもん!(笑)でも練習には満足しています。公式練習と言う意味で。プログラムで予定していることを全てやることができる証だし、ただ私は試合に気持ちを集中して試合モードにならなければいけないんだと思います。何かがうまく言っていなくて、それが何かを確認する必要があります。
ナディア:ブライアンのジャンプ技術はどう違いますか?何かを学び直す必要がありますか?
メド:悪い癖をよくするために学び直す必要があります。それから良いことを維持するためにも。私の場合、他の人はわからないけど、私の場合はブライアンは私の技術を受け入れてくれました。普通のことはあまり言いません。「もっと高く、こうしろ、ああするな」とかは。
でも全てのアスリートがそれぞれの技術を持っています。みんな違う身体だし、それぞれの方法を見つけます。ブライアンは私にあったやり方で正してくれます。
ナディア:トレーニングの中で特に集中している戦略などはありますか?それとも全て一緒?
メド:全てを同じようにやります。弱いところを特にやりますが、私の場合はスピンです。でもフィギュアスケートは全てが合わさった競技です。だからもしどこかに注力してどこかがおろそかになったら、大会でそれが如実に現れて全てがダメになると思います。だから、全てをやるんです。
ナディア:ブライアンの展望は長いもののようですね。1年半後の成果が見えてくると言っていました。凄く違ったやり方で、それまで待たなければいけないと言うのは、あなたには厳しいんじゃないですか?
メド:そうですね、厳しいことです。この考えになれることは難しいけど、でもラッキーなことに理解しています。
ナディア:今シーズンのゴールをどこに設定していましたか?
メド:ロシアナショナルでしっかりした滑りをしたいと思っています。FPファイナルにいけないので、ロシアナショナルまでまだ調整の時間があります。
ナディア:ロングタームのゴールは?
メド:長い目で見て、自分のポテンシャルを最大限に引き出したいし、私史上最高の自分になりたいです。誰かになるとか、誰かが見たい人になるとか、ただ仮面を被りたいわけじゃなくて、自分の中にあるものを育てて披露したいです。
ナディア:これは誰か特定のアスリートの話ではないのですが、一歩先に進むためには、勝ち方だけでなく負け方も学ばなければいけないと言われます。それについてどう思いますか?
メド:正直言って、そう言われるのは好きじゃありません。私にとってよくないことだとしても。えっと、、、何シーズン?4シーズンの間、私はずっと表彰台に登り続けました。1度はジュニアで、後の3年はシニアとして。そしてそのほとんどは、1位でした。でも今、先に進むためには、全ての大会が良い結果になるとは限らないことを受け入れなければいけません。とっても辛いけど、本当は。
でもそれに気づき始めているし、そのことを穏やかに考えられるようになってきました。これは、何位になろうと関係ないとかどうスケートするか気にしないと言うことでは全くありません!(強調して)もちろん違います!でも、そういった失敗も、私を育てるし、起き上がって進み続けるために私を駆り立ててくれます。
ナディア:じゃぁそれをモチベーションに使うと?
メド:そうです。2つしか道がないから。諦めるか、モチベーションに使うか。他に道はありません。
ジャッキー・ウォンの全日本予想
続いてジャッキーウォンの全日本予想!
3年連続で、全日本大会はビッグスター、羽生結弦なしで行われることになるね。2年前はインフルエンザで、去年と今年は右足首の怪我で。だけど、それでも今週末のドラマをどこかへやってしまうわけでは全くなんだ。男子では過去5回優勝の高橋大輔が帰ってくる。彼は世界への旅を再び準備しているようにも見えるね。女子では、紀平梨花が今シーズンの好調を維持できるかが問題だ。彼女は初めて、優勝候補筆頭だよ。
女子予想
1位:紀平梨花
2位:坂本花織
3位:宮原知子
4位:三原舞依
5位:本田真凛
6位:白岩優奈
7位:樋口新葉
8位:横井ゆは菜
9位:山下真湖
10位:荒木那奈
GPファイナルチャンピオンの紀平が、これまでにない立場で全日本に挑むよ。ズバリ、優勝候補だ。これは彼女がその緊張をコントロールできるかどうかのテストであり、残りのシーズンがどうなるかの指針になるだろうね。だけど、日本女子には他に6人か7人が表彰台の可能性を持ってここにくることを忘れちゃいけない。全日本4連覇の宮原知子も含めてね。GPファイナルではちょっと彼女らしくなかったけど、今シーズン好調を保っているし、きっとここで持ち直してくるだろうね。
去年の銀メダリスト、坂本花織も好調を続ける1人。もっとも最近ではGPファイナルで4位にはいった。今シーズン2度の大会で見せたような、集中力の欠けたSPになることは避けなければいけないね。今大会で一番未知数なのはおそらく樋口新葉だ。彼女はすでに3度全日本の表彰台に立っている。だけど昨シーズンの世界選手権で銀メダルを取ってから、今シーズン序盤で足に怪我を負って表彰台からは遠ざかっている。最後の大会からの2ヶ月は、彼女の傷を癒すのに十分だったかな?
男子予想
1位:宇野昌磨
2位:高橋大輔
3位:友野一希
4位:田中刑事
5位:山本草太
6位:島田高志郎
7位:須本光希
7位:日野龍樹
8位:佐藤ひろあき
9位:木科ゆうと
10位:鍵山優馬
羽生の棄権で、宇野昌磨が3連覇に向けて歩いていることは確実だね。ファンはきっとここでの滑りを予想してるだろうけど、世界選手権の残り2枠がどうなるかをすごく気にしているだろうね。
高橋大輔を最後に国際舞台で見たのは、ほとんど5年前のソチオリンピックで6位になった時だ。彼は今シーズン戻ってきて多くの人を驚かせたけど、彼は今32歳。彼が最初にシニアで国際シーズンを迎えたのは16年も前だ。彼はクアドを持っていないけど、もしも今週末のパフォーマンスが西日本の時のようなものになるなら、銀メダルはきっと取れるはずだ。
高橋の道には他に才能ある、だけどクアドがイマイチ不安定な2人がいる。彼らの高いレベルのテクニックは高橋の復帰を壊す可能性もある。友野一希は昨シーズンの世界選手権で5位だったし、田中刑事はここ2年の全日本で銀メダルを取っている。彼らも表彰台をかけて戦うよ。