ICE TIME全訳「高橋大輔の帰還で、全日本にドラマが生まれる」

ついに!!明日から全日本ですね!!!

予想記事も盛りだくさんw

まずはおなじみ、ICE Timeの記事です!!

 

 

オリンピック2連覇の羽生結弦が今週末の大阪での全日本を怪我で棄権したため、注目は強豪ぞろいの女子のうち、誰が世界選手権に行くのかと、高橋大輔の復帰に集まっている。

 

グランプリファイナルの金メダリスト、紀平梨花も加えて女子の戦いは非常に激しく、誰も世界選手権に確実とは言えないだろう。全日本4連覇中の宮原知子、去年の世界選手権銀メダリストの樋口新葉、平昌オリンピック代表の坂本花織、それに三原舞依や白岩優奈ら、誰もがトップを狙っている。

 

一般的には、紀平、宮原、坂本が一番可能性が高く思える。しかし、三原は後少しのところでGPファイナルを逃し、この大会にかけている。彼女は、2シーズン前の世界選手権で5位になった、ベテランなのだ。

 

全日本の勝者は自動的に世界選手権に派遣される。もしも紀平以外が優勝した場合、残り2枠の選抜は非常に興味深くなるだろう。

 

宮原にとっては5連覇をかけた厳しい戦いになるだろう。GP2試合では非常に安定していたが、GPファイナルでは最下位に終わった。彼女が紀平を下して表彰台の真ん中に立つのは厳しそうに思える。

 

樋口はGP2試合目、ロステレコム杯を棄権した怪我から回復してきている。彼女のチャンスもまた、厳しい戦いになりそうだ。

 

坂本はGPシリーズで良い状態を保っていたし、GPファイナルでも後少しで表彰台を逃している。(4位)紀平の調子が上がらずに優勝できなければ、坂本が一番の候補者になりそうだ。

 

IceTimeが見るに、三原がジョーカーになる可能性もある。2位などの高順位で終えることができれば、彼女が宮原や坂本を世界選手権のチームから追い出すことになるかもしれない。三原は先月フランス杯で2位となった。もう一度ここで大きな存在感を示したいところだ。

 

白岩は、ここまでの6人のなかでは、一番表彰台から遠いと思われる。彼女が3位以内に入るには、他の選手たちが失敗しなければならない。不可能ではないが、ありえそうでもない。

 

男子に関して言えば、オリンピックと世界選手権銀メダルの宇野昌磨が全日本3連覇に進むのはほぼ間違いないだろう。羽生は間違いなく世界選手権にエントリーするだろうし、問題は最後のひと枠に誰がおさまるか、だ。

 

友野一希は去年の世界選手権で5位となり、宇野に次いで世界選手権の大きな候補と言えるだろう。スケートカナダでは奮わず9位に落ち込んだが、2つ目のGPシリーズ、ロステレコム杯では羽生を追って3位となった。

 

平昌オリンピックの代表、田中刑事が友野に次ぐ候補になりそうだ。しかしGPシリーズ2戦両方で8位に終わった彼は、カードに入らないかもしれない。

 

高橋は世界選手権のチームには入らないだろう。彼はおそらく選抜の対象にならないだろう。なぜなら、2010年の世界チャンピオンである彼は今シーズンの目標を明確に「全日本での最終グループ入り」と定めているからだ。

 

大輔の挑戦

高橋はしかし、今週末最大の注目を集めるだろう。バンクーバーの銅メダリストはすでにフィギュア界のレジェンドであり、仲間たちから今も昔も尊敬されている。

 

近畿大会と西日本大会で見たように、彼の存在それ自体が、他のスケーターたちのプレッシャーとなる。高橋のようなアスリートが長い不在から戻った時、そのインパクトは氷の上でも外でも、非常に大きなものになる。

 

32歳の彼は、先月のNHK杯の際にエキシビジョンに出演してメディアに「世界の壁は高い」とコメントしている。

「世界レベルの壁は高いです。この大会を見て感じたことはそれですね。それと同時に、もし世界の舞台に戻ってきたらどうなるだろうって考えたり、一緒に公式練習をしたいなとも思いました。もしあそこでもう一度戦ったらどう感じるだろうって、思いました。なので、NHK杯を見るのはすごく刺激的でした。」

 

高橋は、全日本で最終グループに入ることは簡単ではないと知っていた。そして、さらに進化する必要があるとも。

 

「今の所、西日本に出場しましたけど、NHK杯を見て、全日本の最終グループに入るのはすごく大変だなって改めて気づきました。なので、この1ヶ月半でレベルを上げないといけない。それが今回の発見ですね」

 

高橋は全日本のFSで少なくとも1本はクアドを飛びたいと語った。

 

「クアド2本は今のコンディションでは厳しいんですけど、挑戦してみようかなと。準備期間は短いんですけど、少なくとも1本のクアドはプログラムに入れたいですね。」

 

高橋は通常のエキシビジョンの前に開催された「レジェンド オン アイス」に出場し、アンコールのマンボーとともに印象的なパフォーマンスを披露し、会場を沸かせた。

 

「ステップは今が一番いいかもしれないですね。ステップすごい早いんですけど、エッジワークも正確にできましたね。」

 

高橋の帰還は日本の黄金世代を後押しするだろうし、間違いなく全日本でヒーローとして観衆に迎えられるだろう。彼がいつまで選手でいるかわからないため、全てのスケートファンはこの機会をめいいっぱい楽しむべきだ。

 

IceTimeの予想は次の通り

1位:紀平梨花

2位:坂本花織

3位:三原舞依

 

1位:宇野昌磨

2位:友野一希

3位:高橋大輔

 

 

濱田の考え

ロシアのRSportのライターElena Vaitsekhovskayaは、ウェブサイトで、紀平や宮原、白岩のコーチである濱田美栄コーチのインタビューをした。GPファイナルでの様子やコーチとしての興味深いコメントを語った。

 

「選手たちには、お互いにライバルとして戦うのではなくそれぞれの能力を高めなさいと言っています。コーチとして一番大切なことは、私にとっては、選手たちが育つ時にとても気をつけて一緒に練習することです。道を強制してはいけないし、複雑さを求めすぎてもいけない。そうでなければ、怪我のリスクがすごく高まります。」

「それから、音楽を聞いて感じることを教えています。私の姉妹がピアニストなので、アスリートがパフォーマンスをする音楽を理解することがどれほど大切かを理解しています。どうしてその動きをするのか、またしないのかということを」

 

濱田は振付師、ローリー・ニコルとの長年のコラボレーションについても語った。

「彼女と一緒に働くのが本当に好きです。彼女のパフォーマンスへのアプローチがすごく好きで、でもそれ以上に、彼女と話をするのが好きです。フィギュアスケートに対する考え方が、すごく似ているんですね。だから、彼女との仕事はいつもとても実のあるものになります。今シーズン彼女は宮原知子SPを振り付けていて、もしも宮原が表彰台に登らなかったとしても、きっとこの作品が祝福されると思っています。」