ゆづに動かされた。海外羽生ファンのお話

今週のIceTimeは、海外ゆづリストのお話でした!

さっとんについてランビエールが語っているのもかなり興味深いですね!!

今週も長かったーーーw

 

 

オリンピックを二連覇した羽生結弦が日本にもたらした衝撃は言葉にならないほどすごい。疑いようもなく。

だけど日本のスケートファンは気付いていないかもしれないけど、その衝撃は海も越えているのだ。

 

ICE TIMEは今回、アメリカの羽生ファンに話を聞いた。彼女は平昌オリンピックで初めて羽生の演技をテレビで見て、すぐに魔法にかけられた。

 

ニコール・ザレテはアメリカ、ノースカロライナに住み旅行代理店で働く30代後半の女性。彼女は11月にヘルシンキで開かれた大会に行くまで、生でスケートを見たことがなかった。

 

日曜日のSkypeインタビューでこう答えてくれた。「初めてゆづのことを知ったのは、オリンピックの1ヶ月前くらいです。アメリカのTVでネイサン・チェンを特集していて、ゆづはそのライバルとして取り上げられていました。私はその時まで日本のスケーターがそんなに凄いと知らなくて、それで日本に興味を持ったすんです」

 

彼女は数ヶ月前に休暇でここへ来て、それから羽生がどういう人かを調べるようになった。

Googleでゆづのことを調べて、どれだけ素晴らしい選手かを知りました。動画も沢山見たし、ファンがかれについてなんて言ってるかも読みました」

「凄く驚いたのが、彼は素晴らしいアスリートであると同時に人としても素晴らしいってこと。それに彼はディック・バトン以来誰も成し遂げていない二つ目の金メダルを取るためにすごくもがいているっていうことでした」

 

ザレテは、彼がファンにどれだけ崇拝されているかも知った。

「彼のファンは、彼をスケーターとしてというよりも人として尊敬しているようでした。これはアメリカとは違います。アメリカでは、人となりよりも彼らのスキルの方が注目されます。だから、私はすごく興味を持ちました」

「オリンピックまではすごく心配で。でも彼の滑りを見ることばかり考えていて。それからずっと、彼のファンです。」

 

彼女はオンラインのスケートフォーラムやTwitterで、スケートのシーズンがどんなスケジュールで動いているかなどについて学び、そして現地に行きたいという思いを募らせた。

 

「ゆづが今シーズンどうアサインされているか知りました。すごくすごく行きたい気持ちがあったけど、きっと無理だろうって思っていました。だけど、今や世界中にできたオンラインの友達が励ましてくれて、もしかしたら思ったより難しいことじゃないかもしれない、とも思い始めました。」

「旅行代理店勤務ですから、もちろん世界中の旅行プランを立てられることは知っています。だけど、自分の好きなスポーツを見るためだけに海外に行くという考えは怖いものでした。特に私は新しいファンです。何か悪いことをしたりして迷惑になりたくなかったんです。」

 

その時は、旅行に対して大きな期待はしていなかった。

 

「とにかく、行くだけ行こう、と思いました。行って、ただ彼のパフォーマンスを見て、あとは少し街を観光したりするだけって。だけど、行ってみたら予想以上のことが沢山ありました 」

 

彼女は、ヘルシンキに行く前にオンラインで知り合ったファンの人たちの親切さに驚いたという。

 

「会う人たちがみんな親切で、お互いに会えることを楽しみにしていました。本当に、期待以上で。大会に向けて、オリジナルの服を作ったんです。ゆづの名前を漢字と英語の両方で袖に大きく入れて、彼のシルエットを背中にいれました」

「来る前にオンラインに写真を投稿していたから、たくさんの人が私に気付いて話しかけてくれました。」

 

特に日本からのファンがとても親切だったと彼女は言う。

 

「日本のファンの人たちは信じられないくらい優しかったんです。話を聞いて吹き飛ばされました。私と写真を撮りたいと言ってくれたし、話をしようとしてくれて、それにプレゼントまで貰ったんです」

 

彼女が見た羽生の演技を、彼女はしばらく忘れられないという。

「彼を生で見ると、もう本当に驚きでした。リンクで見るとこんなにエネルギーがあふれているんだって。どんな風にジャンプを降りるのか、得点がどうなるか、次のエレメンツはなにか、とにかく興奮の連続でした。それに、会場中の人が同じ気持ちだったから、感動が何倍にもなりました」

 

羽生のエキシビションでの演技は、彼女をとても感動させた。

 

SPFSの間は心配で緊張していたけど、エキシビションの演技はリラックスして見ることができました。「春よ来い」の演技は本当に美しくて、全ての音に意味があるように感じて。何も心配せずに安心して見られることが一番素晴らしかった」

「照明も美しかった。それに、彼はすごく大きく動いていたんです。こんな素晴らしいパフォーマンスがあるのかって思って、私の週末は終わりました」

「今回、新しく知り合った人たちとこんなにも感動をシェアして、人生で一度のゆづが滑るところを生で見る機会が終わりました」

「全部が混ざり合って、それに彼が本当に美しく滑っていて、私はアリーナで泣いてしまいました。始めは恥ずかしかったけど、周りを見て泣いているのは私だけじゃないって、気づきました。」

 

最後に、彼女がなぜ母国のチェンではなく羽生のファンになったのかを聞いてみた。

 

「彼らは2人ともとても素晴らしいスケーターです。素晴らしいスキルを持っているけど、でも2人のパフォーマンスや振付、それに溢れ出すエネルギーが違うんです。」

「ゆづのスケートは、日本の美徳を表しているなって思うんです。彼のスケートは繊細でエレガントで、そして凛とした強さがある。」

「チェンのエネルギーはもっとアメリカっぽいかんじです。自信、成功、強さや身体能力をみせるような」

 

ザレテは、羽生がリンクで見せる姿が好きだという。

 

「ゆづは、どこかミステリアスなところもあるんです。チェンのエネルギーは私が惹きつけられるものとは違うんです」

 

グランプリファイナル

今週末、グランプリファイナルがバンクーバーで開催される。4人の日本人、宇野昌磨紀平梨花宮原知子、坂本花織が出場する。

羽生が怪我で棄権した今、宇野とチェンは間違いなく優勝あらそいをすることになるだろう。紀平はチームメイトやアリーナ・ザギトワエリザベータ・トゥクタミシェワ、ソフィア・サモドロワと戦うことになる。

 

去年のGPFで5位だった宮原は、2位だった先月のNHK杯のあと、こう語っていた。

 

「ファイナルに向けても、いつもと同じように練習していきます。大会でもいつも練習でしていることをやりたいと思っています。GPファイナルの次は全日本なので、全日本につながるパフォーマンスをしたいです」

 

昨シーズンの世界選手権で銀メダルだった宮原は、特に何も追加しないという。

 

「今シーズンは、トリプルアクセルとかを追加することはしません。今はできないのでしません。その代わりにいつもしていることをします。もっと練習してパフォーマンスを磨いて、集中してやりたいです。将来的には、今シーズンではなくて、大技にも挑戦して生きたいと思っているので、そのためにも頑張ります」

 

宮原はアンダーローテーションを取られないためにジャンプに集中するという。

 

「前までは着地がすごく心配でした。でも今は、練習でもよくなって来ているので、アンダーローテーションを心配してい入るけど、飛んで着地することができています。練習でもできているので大会でもできると思います」

 

ランビエールは宮原がお好き

現在コーチと振付師としている2度の世界チャンピオンで2006年オリンピック銀メダリストのステファンランビエールは最近「In The Loop」のポッドキャストで「誰が今シーズンきになるか」という質問にこう答えている。

 

「僕は宮原知子の滑りを本当に本当に楽しんでるんだ。彼女は本当に洗練されたスケーターだと思うよ。彼女の大好きなところは、ただエレメンツをこなすだけでなくて、彼女は音楽を感じているんだ。これは今すごくレアなことだよ。だって、前にも言ったけど、最近はプログラムをこなすことを気にしすぎるあまり、音楽が二の次になっていることがしばしばあるんだ。

「だけどさとこを見ていると、彼女は音楽とも観客とも自分自身とも繋がっているのがわかって、それを見ているのが本当にたのしいんだ」

「振付を一緒にやっている時、彼女はいつもなんでも受けれてくれるんだ。それが彼女のやり方で、彼女が本当に素晴らしいアーティストでスケーターだとわかるんだ」

 

これは素晴らしい宮原評だ。

 

島田がジュニアGPファイナルへ

今年のジュニアGPファイナルに日本の女子はいないが、男子では島田高志郎と、アメリカのトモキ ヒワタシがファイナルに出場する。

島田は先月の全日本ジュニアでは3位だったか、今年アサインされたJGPシリーズでは2位と3位の成績を上げている。しっかりした演技ができればメダルを獲得してもおかしくない。

 

IceTimeはヒワタシに大会についてメールで聞いて見た。

「すごく興奮しています!僕の初めてのファイナルになるので、ベストを尽くしたいと思います。ゴールはただリラックスして大会を楽しむことです。もし表彰台にのれたらすごく嬉しいけど、今は自分が満足する滑りをして、お客さんに成長した姿を見せられたら嬉しいです。」